○為替差益
1ドル100円の時にドルを買って、1ドル120円の時にそのドルを売れば手元に120円が残ります。ドルを売買するだけで20円の利益が出せます。これが為替差益です。しかし、為替の動きを予想するのは難しいです。しかも、誰かが得をした分は誰かが損をしていることになるので、為替取引の上級者たち相手に勝ち続けるというのはなかなか難しいです。
○高金利
日本は長期的な低金利が続いており、銀行に預けていてもお金はほぼ増えません。一方で、海外には高金利な国がたくさんあり、その国の通貨を持っているとその高い金利を受け取れます。したがって、日本円を保有するのに比べて、外貨を保有しておいた方が高金利を受け取れるといえます。
○リスク分散
これはメリットとデメリットの両面があります。メリットとしては、仮に日本国が経済破綻して円が紙くずになったとしても、外貨を持っていればその価値は変わりません。また、海外の金融商品を買おうとしたときに、その国の通貨を持っていれば為替の変動を気にすることなく購入できるため、資金の流動性が高まります。
外貨預金、外貨MMF、FX(外国為替証拠金)の比較してみます。まずは以下の表を見てください。
為替手数料 | 取引会社 | 利回り | リスク | 強み | |
外貨預金 | ~1% | 銀行 | 決まっている | 銀行が破綻するとお金が返ってこない | |
外貨MMF | ~0.5% | 証券会社 | 運用次第 | 運用不振によって元本割れする。 |
証券会社が破綻しても資産は保護される 他の外貨商品の購入に使える |
FX | ~0.05% | FX会社 | 運用次第 | FX業者が詐欺をしている可能性 |
分割管理をしている取引会社なら保護される レバレッジが使える |
海外の株や投資信託を保有している時点で、外貨を保有しているともいえる。外貨建ての保険というのもありますね。
○外貨預金
決められた時期に、決められた利息を受け取れるためリスクは低いです。リスクは低いとは言っても、為替の影響を受けるので、元本割れするリスクはあります。また、預金と出金する時にかかる為替手数料が高めです。
引き出したいときにすぐにお金を引き出せないのがデメリットです。また、他の二つに比べてリスクが低い分、リターンも低いです。
○外貨MMF
運用会社の運用次第で利回りが変動します。したがって、為替変動に加えて、運用状況によってもリターンが変わります。安全性の高い債券に投資するのでリスクは低いですが、証券会社が破綻する可能性もあります(今までの歴史で一度だけ発生した)が、投資した資産は別管理されているので保護されます。
FXに比べると為替手数料が高いです。外貨預金を解約して即座に外貨の投資商品を買うことができるので、資金の流動性は高いです。
○FX
自分の取引次第で多くの利益を得られますが、その分リスクが高いです。また、レバレッジを使って少ない資金でも効率的にリターンを得られます。