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投資五年目

新型コロナの感染拡大が以前として継続する中、新たな経済ショックが訪れました。2/24から始まったロシアのウクライナ侵攻です。ロシアが一方的にウクライナを占領し始め、それに反発するように世界各国がロシアに経済制裁を課しています。ロシアの通貨価値は下落し、世界経済全体も先行きが不安定です。

そして今まで好調だったアメリカ経済にも、暗い影が見えてきました。ダウ平均は年始で天井を着き、下降傾向にあります。

ロシアは資源の輸出国であるため、経済制裁をする側の各国にも大きな悪影響があり、第三国の中でもそれぞれの思惑があって立場が様々です。ロシアと国境を接する日本では、軍事的なリスクも高まります。早くこの状況が解決されてほしいものです。

2022年5月 ダウ平均チャート

2022年は序盤から円安が進行しました。米国は長期金利の利上げを行う一方で、日本は低金利を維持する方針で、金利差からドルを買う動きが大きくなったためです。

115円/ドルから、数か月で122円/ドルまで為替が動きました。ここぞとばかりに、今まで買いだめてきた外貨MMFを日本円に換金しました。FXをやっているようなものです。ところが、さらに126円台まで円安が進みました。惜しいことをしました。今後も円安が拡大するかもしれないので、小心者の私はちょびちょび円に換金します。

 

円安は、日本経済にとって良いのか悪いのか、専門家でも意見が分かれます。海外から輸入する資源は値上がりするので苦しいですが、輸出品は安く売ることができ海外を拠点にして経済活動を行う企業の利益は円換算すると増えます。円安が進めば利益が増えるようなビジネスをしている個別株を探せば、株価の値上がりが狙えそうです。

3月末には125円台で落ち着いていた為替ですが、4月以降また円安が進みました。120超えたぐらいからちょくちょくドルを売っていたのですが、今思えば判断が早すぎました。とはいえ、こんな状況になるなんて想像できなかったでしょう。

今後、円安が解消されるとみるか、あるいは今以上に円安が進むとみるか、非常に難しい局面です。

米国は、コロナからの経済回復に伴うインフレを抑えようと、利上げを継続しています。一方の日本は未だ金融緩和を続けており、しばらくこの円安傾向は続きそうです。10月には、150円台まで円安が進みました。

この円安が一時的なものなら、(本当はドル預金があれば円に換金したいところですが)海外の投資信託を売却してもいいかもしれません。といっても、長期投資を目的に買っている海外投信を売ってしますのは方針に反します。そこで、期限が迫っているNISAの商品を優先的に売るのはありかなと思います。2020年から急速に回復してきたダウ平均の伸びにも少し陰りが出てきた今、ドル建ての金融商品を売って円に換金することで、為替による大きな利益が狙えそうです。

そして、エネルギー関連をはじめとした物価の上昇が顕著です。ロシアとウクライナの戦争の終戦のめどが立たず、ロシアのエネルギー資源や、ウクライナの穀物の価格上昇が主な原因です。消費者は苦しんでいて、株価も下落傾向にあります。

一時、1ドル150円台にまで迫った為替ですが、そこから急激に戻り、年末には130円台に落ち着きました。FRBが利上げを減速させたことと、日銀が為替介入で円買いを行ったことが主な要因です。チャートで見るとその変化の急激さがよくわかりますが、金融政策でここまで為替が変動するというのは恐ろしいものですね。

ウクライナ侵攻で一時落ち込んだアメリカの経済ですが、2022年の後半にはだいぶ持ち直しました。コロナとの共存も当たり前になり、人の移動も元通りに戻りつつあるようです。

日本は海外に比べ、コロナに対して過剰に反応しているようですが、10月から旅行支援も始まり、経済回復の兆しが見えてきました。しかし、肝心の日経平均は上下を繰り返しながら低調に推移しています。

総じて今年も、日本経済は米国に追従する形となりました。

2023年はコロナを克服し、経済が回復し、元通りの生活が戻るといいですね。ウクライナ問題も早く解決してほしいものです。

コロナのおかげで、世界のIT技術と、人々の意識が大きく変化したように思われます。これを機会に、また大きなイノベーションが起こるかもしれません。

これからは投資信託だけでなく、これから伸びそうな個別株にもいろいろ手を出してみたいと思います。